英作文や日常の文章作成において、カンマ(,)とピリオド(.)は基本的な句読点です。しかし、使い方に自信が持てないという人も多いのではないでしょうか?特に、アメリカでの生活や試験の英作文において、英語の文章を書く際に適切な句読点の使い方はとても大切です。駐在や在住、留学生の方々に向けて、カンマとピリオドの使い方を解説したいと思います。
記事内容:

1. ピリオド(.)の使い方
まずは、文章の終わりに使用される最も基本的な句読点であるピリオドについて見ていきましょう。
文の終わりを示す ピリオドは、完結した文の終わりに必ず使用します。英語の文章では、文が終わるたびにピリオドを打つことで、読み手に内容の区切りを示します。
例:I went to the store. It was closed.
略語に使用する 略語の最後にもピリオドを使います。特に、アメリカ英語では略語の中にピリオドを使うことが一般的です。
例:Dr.(Doctor)、Mr.(Mister)、U.S.(United States)
数値の小数点に使用する 小数点としての役割も果たします。数字の間にピリオドを入れて小数を表します。
例:3.14(πの値)
2. カンマ(,)の使い方
次に、カンマの使い方を見ていきます。カンマは、文中において複数のアイデアや要素を区切るために使用され、英作文においては特に重要です。
リストの項目を区切る カンマは、リストの各項目を区切るために使います。アメリカ英語では、最後の「and」や「or」の前にもカンマを入れるオックスフォード・カンマを使用することが一般的です。
例:I bought apples, oranges, and bananas.
従属節や時の表現を区切る カンマは、従属節や時の表現を区切るために使われます。特に、従属節が文の最初に来る場合や、時の表現が文頭に来る場合にはカンマを挿入します。
例:When I arrived at the station, the train had already left.
例:Last Wednesday, I went to the park.
挿入句を区切る 挿入句や挿入語は、文中で追加情報を提供する役割を果たしますが、カンマを使ってその部分を区切ります。
例:My brother, who lives in New York, is visiting us next week.
文頭の接続詞や副詞句の後に使用する 「Furthermore,」「However,」「Therefore,」などの接続詞や副詞句が文の最初に来る場合、その後にカンマを置いて文の流れを明確にします。
例:Furthermore, I would like to add a few more points.
例:However, she decided to stay home.
接続詞の前に使用する 「and」「but」「or」などの接続詞の前にカンマを入れることで、文の複数の部分を区切ることができます。
例:I wanted to go to the beach, but it started to rain.
3. カンマとピリオドの使い分けのコツ
英作文において、カンマとピリオドを正しく使い分けるためには、以下のポイントに注意しましょう。
文の意味を明確にする カンマやピリオドの適切な使用は、文の意味を明確にし、読み手が理解しやすい文章を作るのに役立ちます。ピリオドは文を完結させるのに対し、カンマは文中で区切りをつけて複数のアイデアを整理します。
句読点の使いすぎに注意 カンマやピリオドを多用しすぎると、逆に文章が読みづらくなることがあります。特にカンマは、使用する際にその必要性を考慮することが大切です。

4. カンマとピリオドのよくある間違い
英作文でよく見られるカンマとピリオドの間違いをいくつか紹介します。
カンマ・スプライス(Comma splice) カンマ・スプライスとは、二つの独立した文をカンマで区切ってしまう誤りです。この場合は、カンマの代わりにピリオドを使うか、セミコロンを使用する必要があります。
誤り:I went to the store, it was closed.
正しい例:I went to the store. It was closed.
または:I went to the store; it was closed.
カンマの挿入不足 カンマを挿入すべき場所に入れないと、文章が誤解される原因となります。特に、挿入句や従属節を区切るためにカンマが必要です。
誤り:When I arrived at the station the train had already left.
正しい例:When I arrived at the station, the train had already left.
ピリオドの不足 ピリオドを忘れると、文の終わりが不明瞭になり、文章全体がダラダラと続く印象を与えます。各文の終わりに必ずピリオドを入れましょう。
誤り:I went to the store It was closed
正しい例:I went to the store. It was closed.
5. カンマとピリオドをマスターするための練習方法
カンマとピリオドを正確に使えるようになるための効果的な練習方法を紹介します。
文章を書いてみる 実際に文章を書くことで、カンマやピリオドの使い方に慣れることができます。アメリカでの日常生活についてのエッセイを書くなど、自分の経験を活かして練習すると効果的です。
ネイティブの文章を読む ネイティブスピーカーの書いた文章を読むことで、カンマやピリオドの使い方を学べます。新聞記事やエッセイなどを読み、その中で使われている句読点に注目しましょう。
オンラインツールでの添削を利用する GrammarlyやProWritingAidなどのオンラインツールを使って、自分の書いた文章をチェックしてもらいましょう。これにより、句読点の誤りを指摘してもらえるので、正しい使い方を学ぶことができます。
まとめ
カンマとピリオドは、英作文において基本的な句読点ですが、正しく使いこなすには練習が必要です。ピリオドは文の終わりを示すもので、カンマは文中のアイデアや要素を区切るために使用されます。駐在や在住、留学生の方々は、カンマとピリオドの正確な使い方を身につけることで、より読みやすく効果的な文章を書くことができるようになります。英語のスキルアップを目指して、日々の練習に取り組みましょう。
記事作成者 (Manami Palmini) ![]() 講師経歴
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