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【インタビュー】ボストンでの子育ては英語と日本語のバランスが課題 【ボストン在住 相田香織さん】

更新日:7月10日


みなさん、こんにちは!Manami's English LessonsのManamiです。今回の英語学習インタビューでは、ボストンで4人のお子さんを育てていらっしゃる相田香織さんに、バイリンガル言語教育や学校関係の人たちとのコネクションの作り方についてをお話しいただきました。


まずは、簡単な自己紹介をお願いします。

相田香織と申します。2016年8月にボストンに来ました。主人の研究のポジションがこちらで取れたため、当時7歳の娘と4歳の息子を連れて、東京から移住しました。 現在は4人の子供がいて、上から14歳、11歳、3歳、1歳です。。ボストン郊外のアーリントンという町に住んでいて、MITやハーバードなどの大学に留学している方や、大きな病院で働く日本人の医者などが通勤に利用しやすいエリアです。子育て環境も整っており、とても暮らしやすい町です。

子供たちは英語を全く話せない状態でボストンに来ましたが、7年経った今、ELLなどで急速に英語力を伸ばし、今は英語が日本語よりも得意なようです。私は英語が苦手で、二度の妊娠・出産などで一時期はブランクもありましたが、最近は再びESLに通い始めて英語を学んでいます。



ボストンでの英語、日本語教育について教えていただけますか?

ボストンには日本人学校というものはなく、日本語補習校しかありません。通常、子供達は月曜日から金曜日までは現地の学校に通学し、土曜日の午前中だけが日本語学校の時間として設けられています。ただ、日本語学校は義務教育ではないので、必ず通学しなければならないわけではなく、自分の子供に日本語を学んで欲しい、もしくは、今後帰国予定がある場合などの家庭のお子様が通学していて、主に国語と算数を学んでいます。授業時間は午前中に3時間ほどです。

この日本語学校には約700〜800人の学生が通っており、幼稚園の年中から高校2年生まで幅広い年齢層がいます。また、この学校は日本の教育課程に基づいているので、日本語の教科書を使用しています。ただ、平日はほとんどの子供達が現地校に通っているので、どのようにして子供達の日本語を維持するかということが課題だと思います。英語と日本語のバランスは子供によって異なりますが、私の家庭内でのルールとして、家では必ず日本語を使用するようにしています。

我が家の場合、長女は7歳の時に来ており、日本語はある程度話せる状態でしたが、英語は全く知りませんでした。一方、息子は4歳の時にアメリカに来ました。彼はプリスクールに通い、英語を耳から吸収して、どんどん覚えていきました。ただ、今でも変わらず家庭内では必ず日本語を使用するルールを実施しています。ボストンの子供たちは現地校に通いながら、日本語学校にも通っているケースが多いのですが、年齢が上がるにつれて、子供たちの日本語学校に通う意欲が減少していくこともあります。私の子供達の場合、現地校においては日本語ではなく英語でのコミュニケーションがメインになっているので、英語で困ることはありませんが、やはり日本語の勉強に苦手意識があり、モチベーションを維持するのが大変です。



現地校でママ友さんとのコネクションはどのように築きましたか?

私の子供達の通っていた学校には、数人の日本人の方々がおられたので、私の英語が苦手であったこともあり、手助けしてくださった方もいました。しかし、同じ学年やクラスには日本人のお母さんが一人もいなかったため、子供が仲良くなったお友達のお母さんと一緒に頻繁にプレイデートをするようにしました。それから、自分から積極的に学校や子供のクラスのボランティア活動に参加したりもしました。英語に不安はありましたが、それでもコネクションを築くために頑張りました。その結果、学校とのつながりや他のお母さんとのつながりを築くことができ、英語が苦手であることは理解していただきつつも、一生懸命楽しく話すことができて相手も理解しようとしてくれることが多かったです。また、そのコネクションからイベントに招待していただいたり、地域のコミュニティに積極的に参加させていただいたりしました。日本人の気質から、できないことを見せたくないという気持ちもあり、時には躊躇することもありましたが、積極的に学校に関わりを持つことで、学校やコミュニティとの素晴らしいコネクションを築くことができました。



香織さんは4人のお子さんがいらっしゃいますが、年齢によって学校とのつながり方は変わっていますか?

子供が小さい頃の方が、ママ友さんや現地校とのつながりは築きやすかったですし、学校の先生とも直接お会いしてつながりを持つ機会が多かったと思います。また、中学校に進学すると、学校やお母さん方、先生とのつながりを新たに築く機会が少なくなったような気がします。ボストンに来たばかりの頃、私は先生と交換日記のような方法で連絡を取っていました。今よりももっと英語での会話に自信がなく、電話も不安があったので、ノートでもいいからコミュニケーションを取ることができればと思って先生にお願いしました。しかし、子供が成長すると、子供自身が英語で話せるようになったりして、先生が直接お会いしてのコミュニケーションを取る機会は減りました。今は子供たちが一人で歩いて登下校しているので、私が学校に行く機会もほとんどないので、子供が小さい頃の方が、学校とのつながりは強いと感じています。



最後に、ボストンに住んでいる間に実現したいことはありますか?

H-4ビザからO-3ビザに変わり、2022年末にグリーンカードを取得したことにより、私も働く権利を得たので、いつかは働きたいと考えています。ただ、今はまだ小さい子供もいるので、デイケアなどに子供を預けないと、自分の時間を取るのが難しい状況です。最近は、近くの教会のESLに参加したり、お母さん同士のコミュニティに入ってボランティア活動をしたりして、様々な国の人々と少しずつ新たなコネクションを築こうとしています。

それから、もう少し落ち着いたら、資格を取得したりしたいとも思っています。具体的には、子供に関わる資格やチャイルドケアに関連したボランティアなど、子供をサポートする資格を取得したいです。具体的なプランは決まっておらず、まだ漠然としていますが、自分のスキルを高め、日本人相手だけでなく、英語で様々な国の人々にも役立つ仕事やボランティアに参加できるようになりたいと思っています。英語力を上げて、日本語だけでなく、英語でコミュニケーションが取れるスキルを得ることが目標です。




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